島根県立石見海浜公園にある水族館「しまね海洋館アクアス」。
海の生物を約400種10,000点展示している中国四国地方最大級の水族館です。

しまね海洋館では、2022年3月19日から5月16日まで、春の特別展「生き物たちの落とし物〜うんちができるまで〜」を開催しています。
「くさい。きたない。でも、ちょっぴり好き。見て、比べて、かいで、うーんと知ろう！」をスローガンに生き物が餌を食べ、うんちができるまでを巡る旅をうんちくを交えながら紹介。

また展示では、様々な生き物のうんちを見比べたり、うんちのにおいを体験するコーナーを設けています。この体験コーナーの壁に、当社の業務用アロマディフューザー 放香器“セントONE”を設置。ボタンを押すと、壁の展示物からにおいが出る仕組みになっています。

今回は公益財団法人しまね海洋館海獣展示課海獣係の周藤様に、特別展のにおい演出についてお話を伺いました。

「子供から大人まで恥ずかしいけど、興味をそそられる『うんち』を題材とした特別展を開催するにあたり、ただうんちの標本を並べて見せるだけでなく、実際に体験出来て、インパクトのあるコーナーは何かできないかと思案している中で、生まれたアイディアです。」


- 調香したにおいはどうでしたでしょうか。

「人工的に作ったうんちのにおいの方が、臭かったです。正直涙が出ました。特にフンボルトペンギンのウンチは強烈でした。しかし、飼育員によって『魚介っぽい』や、『絵具』、なかには『アスパラベーコン』など感想が様々だったため、人の感性は十人十色なのだと勉強になりました。」

「来館者様はくさいのはわかっているが、怖いもの見たさにチャレンジしておられる様子で、特別展示室からは「くっさ〜い」という嬉しい声が聞こえてきます。この声のために作ったようなものなのです。

また展示室出口に設置しているアンケートでも、多くのお客様が、におい体験を良かったと回答されています。」

今回展示されたのは「ペンギン」と「アザラシ」のうんちのにおいです。
業務用アロマディフューザー 放香器“セントONE”を展示スペースの壁に設置。ボタンを押すと、それぞれのうんちのにおいがします。

ペンギンもアザラシもエサは魚ですが、うんちのにおいは異なり、調香師は実際のうんちのサンプルを嗅いでよりリアルなにおいを作り上げる為、何度も調香作業を続けました。
その度に海洋館の方々にも嗅いでいただき、コメントを頂きながら微調整を続け開発し、納得のいくにおいに近づけることが出来ました。