白神深浦山椒振興会「白神水と山椒の石鹸」
地元の特産品を創出し、地域活性化
山椒の香りで差別化を
深浦町は青森県西南部に位置する日本海に面した町で、世界自然遺産白神山地と「日本の夕陽百選」にも選ばれた、夕陽が美しい豊かな自然が魅力的な町です。白神山地の麓に位置する深浦町には、小粒ですが爽やかな香り漂う山椒が自生しており、郷土料理に使われるほど馴染み深い食材です。
この山椒を活用した6次産業を構築することで地域創生を図るべく、地域住民の方々によって組織された団体が白神深浦山椒振興会になります。また、この山椒を多くの方々にお届けするため栽培事業にも力を入れており、2020年春の収穫を目標にしています。
山椒を活用したコスメの開発で、そのモニター調査として展示会に出展された際に、当社が製作した山椒の香りをブースに放香して頂きました。また、開発した石鹸での香りづけにも山椒の香りをお使い頂きました。
今回は白神深浦山椒振興会の山本様にお話を伺いました。
「山椒と言えばうなぎを一層美味しくしてくれる日本古来のスパイスですが、実は殺菌効果や血行促進効果が高く、アロマとしては癒し効果があります。また、漢方では健胃薬になります。山椒は食用だけでなくこういった様々な効果があることから、この機能を活かしたコスメ商品を開発したいと考えていました。しかし、山椒エキスの香りは弱く、開発段階の商品モニター調査では、山椒の香りを求める声が多かったことから、今回山椒の香りの調香をお願いするに至りました。
食品展示会に出展する際は、他ブースとの差別化を図りたく空間放香用の山椒の香りを調香していただきました。実際に山椒の葉をお送りして香りを再現してもらいましたが、山椒の清々しさ、爽やかさがうまく表現されていました。」
「展示会での匂い放香については、山椒の爽やかな香りに気が付いてブース前で足を止めてくれる人が多く、ブースへの誘因につながりました。また、山椒の香りがブース来訪者の興味を増したことで、山椒加工品に対する興味も増幅したように思います。
山椒の爽やかな香りは多くの人に喜ばれることから、山椒加工品の販売促進に向けてノベルティなどに香りを付加し、今後の山椒PRに活かしていきたいですね。」
山椒の実の香りは独特の酸味が特徴的ですが、葉の香りは酸味に加えて、より繊細で難しい香りです。実のような酸味の中に、薬草のような苦味が少しだけ効いている絶妙さを当社の調香師が様々な精油をブレンドし表現しました。
展示会で空間演出した際は、実際に山椒の森にいるような香りになりました。ほんのりとハーブっぽい酸味が、青々とした葉の香りに上手くマッチした山椒の香りです。
白神深浦山椒振興会(事務局)
〒038-2324 青森県西津軽郡深浦町大字深浦字苗代沢84-2 深浦町総合戦略課気付 0173-74-2122
※2019年12月現在の導入事例です。期間により終了している場合がございます。