ミュージアムパーク
茨城県自然博物館
企画展
「くだもの展ーギュッと濃縮!果物の魅力ー」
当社で調香した25種類の果物の香り
「くだもの展ーギュッと濃縮!果物の魅力ー」で、25種類の果物の香りを再現。
ミュージアムパーク茨城県自然博物館は、茨城県坂東市にある茨城県立の自然博物館で、 自然に関わる様々な展示物を見ることができます。
企画展にも非常に力を入れており、今回の「くだもの展ーギュッと濃縮!果物の魅力ー」では様々な角度から果物の特徴にスポットを当て、隠れた魅力を紹介しています。
本物を実感するために、嗅覚に訴える展示方法。
果物の紹介とともに、香り玉が入ったボックスが置かれ、蓋を開けると果物の香りが嗅げるようになっています。また、今回は体験コーナーでの香り以外に、その香りを使ったしおりも作製させて頂きました。
〈香りのするしおり〉イチゴ・ブドウ(巨峰)・メロン3種類
博物館での香り展示や展望など、ミュージアムパーク茨城県自然博物館 資料課 主任学芸主事 豊島様にお話を伺いました。
ーミュージアムパーク茨城県自然博物館はどういった博物館ですか
人間が地球の将来に大きな影響を持つ存在となった今,地球・自然・環境について,正しい認識が求められるようになりました。ミュージアムパーク茨城県自然博物館は,このような時代の要請にこたえ建設されました。本館では,「地球の自然」を豊富な資料を通じて学び,隣接する菅生沼も含めた野外施設では,実際の自然とのふれあいを通じて,豊かな感性を養うことができる,展示と野外施設が一体となった施設です。
ー香りを導入しようとしたきっかけは何でしょうか
ミュージアムパーク茨城県自然博物館では、年間3回の企画展を開催しています。企画展を開催するにあたって、私たちが特に大切にしているのは、実際に展示物を見たり、触ったりするなどの体験を通して、その成り立ちやしくみを分かりやすく来館者に伝えるということです。今回の「くだもの展―ギュッと濃縮!果物の魅力―」では、どうしたら来館者に楽しんでいただけるか、頭を悩ませました。なぜなら、展示室は飲食禁止であるため、果物の一番の魅力である「味覚」を紹介できないからです。そこで、「味」に代わって、果物の「香り」を楽しんでいただくことにしました。果物のもつ特有の香りは、種類によって様々です。果物の香りを比較できるような体験コーナーを設定すれば、子どもたちの果物に対する興味・関心をより引きつけることができるのではないかと考えました。
ー香りについてはいかがですか
リンゴやモモ、ブドウのような身近な果物からドリアンやジャックフルーツのような熱帯地域で栽培されている珍しい果物まで25種類の香りを再現しました。
果物の香りは、1種類の果物につき、2種類の試作品を提案して頂き、複数名の博物館職員で比較し、改良点などを検討しました。定期的に調香師の方と意見交換しながら、複数回の改良を快く行って頂けたことに感謝しております。試作の段階で,非常に良くできているものが多く、文献や実物で香りを調べ、確認しながら丁寧に香料を製作して頂いたことが分かりました。また、展示規模や内容、展示方法等も香料制作の準備として把握して頂いたことで、安心して香料製作を依頼することができました。
ー香りを導入して,どういった効果がありましたか
果物の香りをご家族で楽しむ姿が多く見られます。香りの展示があることで、来館者のコミュニケーションが増え、展示内容のより深い理解につながっているように感じます。
ー今後の香りの活用について教えてください
博物館の展示を通して自然への興味や関心を高めて頂くことを目的に、定期的に触れる資料を中心とした特別展示を実施しており、今回製作した香り展示を行っていきます。また、特別支援学校や盲学校等への移動博物館展示資料として使用していきます。
当社で調香した25種類の果物の香り
ドリアン・マンゴー・ジャックフルーツ・パイナップル・バナナ・パパイヤ・リンゴ・ナシ・ラフランス ・モモ・サクランボ・ラズベリー・ブドウ(巨峰)・シャインマスカット・キウイフルーツ・ウンシュウミカン ・オレンジ・レモン・グレープフルーツ・メロン・イチゴ・スイカ・ブルーベリー・フクレミカン・ポポー
会場:ミュージアムパーク茨城県自然博物館
〒306-0622 茨城県坂東市大崎700
※2019年1月現在の導入事例です。期間により終了している場合がございます。