7月8日は中国茶の日。
中国茶(お茶)を通して、中国と日本の平和友好の更なる発展を祈念し、NPO法人日本中国茶協会が制定しました。中国語の「7(チ)」と、日本語の「8(ヤ)」の発音を組み合わせて7月8日にしたそうです。
香り高いお茶をいただく時、心もホッと安らぎますよね。
今回はそんなお茶のお話です。
お茶について
お茶の原料となるチャはツバキ科の常緑広葉樹。
世界の茶葉生産量は第一位が中国、ケニア、インドと続きます。
お茶には、緑茶、紅茶、烏龍茶など様々な種類がありますが、これはどれも同じチャが原料で、発酵の有無や蒸したり炒ったりと言った製造工程の差により個性的なそれぞれのお茶になっていくのです。
お茶の香りの香水
香水の世界でも1990年代にグリーンティーの香りがブームとなりました。これは「エコロジー」という言葉に代表される自然回帰や環境に対する人々のライフスタイルの変化、意識の表れが香りの世界にも波及していたのでしょう。
有名なのが、日本の緑茶からイメージされたブルガリの「Eau Parfumee(1992)」です。
緑茶以外にも中国茶の白茶、青茶からインスピレーションを得たシリーズもあります。
また、ユニセックスブームの先駆けとなったカルバンクラインの「CK One(1994)」にもティーノートが使われています。
このグリーンティーの他にもお茶をモチーフにした香水がいろいろ出ているのでご紹介。
○ 南アメリカ伝統のマテ茶
<ルイ・ヴィトンのCACUTAS GARDEN>
ルイ・ヴィトンのマスターパフューマ―、ジャック・キャバリエの作品。
カラブリア産のベルガモット、レモングラスが遠い異国の地で育ったマテ茶と相まって、熱帯林が茂るエキゾチックな魅惑の庭園、パティオでのひと時を表現しています。
飲むサラダ、と言われているマテ茶。ビタミンやミネラルが豊富なので、肉をたくさん食べる南米、特に野菜の栽培が困難な場所などでは重要な栄養源となっています。畳のような、干し草のようなグリーンな香りがします。
○ 紅茶・アールグレーティー
<ジョーマローンのEarl Grey &Cucumber>
アールグレーは紅茶にベルガモットの香り付けをしたフレーバーティーです。ダージリンは茶葉の名前ですが、アールグレーは茶葉ではありません。フレーバーティーの名称なのです。
この、ジョーマローンの人気フレグランスの「アールグレー&キューカンバー」。
なぜ、アールグレーにキュウリの組み合わせ?と、首をかしげる方もいるのではないでしょうか。
英国伝統のアフタヌーンティーに欠かせないのは、香り豊かな紅茶とサンドウィッチや焼き菓子です。中でも貴族に好まれたのが、キューカンバーサンド。
トランプをしながら手軽に食べられる軽食としても好まれました。耳を落とし、薄くスライスしたパンにバターとコショウで味付け、薄くスライスしたキュウリを挟みます。
当時キュウリは大変高価な食材だったとか。
香水にキュウリ?とまたまた首を傾げる方もいると思いますが、キュウリはウリ科の植物でメロンやスイカのようなグリーンで水っぽい香りがします。
この香りは、香水のグループでマリンノートとか、アクアノート、オゾンノートと呼ばれている透明感のある香りなのです。
キュウリを見る目が変わりましたか?
ほかにも、ジャスミン茶の香りジャスミンサンバックを使ったものや、桂花茶の金木犀の香水など、お茶をモチーフにした香りがまだまだありますよ。
ほっと一息リラックスしたいとき、また、元気を取り戻したいときに。お茶は私たちの生活になくてはならない存在です。
飲むだけでなく、香水や空間を彩るルームフレグランスにもお茶の香りを取り入れてみてはいかがでしょうか?
当社オンラインショップでご好評頂いているルームフレグランス、CHANDOの「花と深い繋がり」シリーズにはグリーンティの香りのディフューザーがあります。
陶器でできているので、付属の香りを注ぐだけの手軽さも人気です。コンパクトで置き場所も選ばないので、玄関やパウダールーム、車内のカーフレグランスとして。手ごろな価格なのでちょっとしたプレゼントにも最適です。
花と深い繋がり(緑)
火も電源も使わないアロマディフューザー。
蝶のほのかな輝きをとらえ、みずみずしいほどの清々しさに魅了されます。
サンドブラスト加工された磁器が小ぶりながらもお部屋にアクセントを与えます。
レースのヴェールに包まれたリフレッシュなグリーンティーの香り
ジャスミンとナツメグの繊細な香りと若返るようなヴェールに包まれた緑茶の香りが、大雨のあとの水々しいフレッシュな香りを放ちます。
お茶の種類
世界最大の生産地中国のお茶は、大きく分けて6種類に分類されています。
緑茶、黄茶、黒茶、白茶、青茶、紅茶です。
その中でも緑茶は中国において最も長い歴史を持つ茶の分類で、生産量、消費量共に最大。
日本の緑茶は「蒸す」工程から始まりますが、中国緑茶の殆どは「炒る」ことから始まるそうです。
ここが大きな違いですね。
また、皆さんは白茶をご存知でしょうか?あまり馴染みのないお茶の種類ですよね。
白茶とは、「不炒不揉」といい、基本的には茶葉を放置するのみのシンプルな製法により製造される福建省特産の茶葉です。
当社でも大変ご好評いただいている、ホワイトティーの香り、“ホワイトティータイムⅡ“は、この白茶からインスパイアされています。
放香器での空間演出に、また、消臭機能のあるルームスプレーとしても爽やかでありながら、気品がある香りなので高級感のあるホテルのロビーやラウンジでよくご利用されています。
遊茶 YouCha
先日、表参道にある遊茶YouChaさんに寄りました。
常時80種類以上の中国茶や茶器を扱われているショップで、また、入門編からプロを目指す方までを対象にスクールも開催されています。
そして、お店の方にこのホワイトティーの茶葉の香りを嗅がせていただきました。
なんとも優しい、心安らぐ香り ♪ ハーブの様な素朴な香りもします。
中国茶初心者の私は今回、この白茶の白牡丹と言うお茶を購入してみました。
写真は白茶の白牡丹、そしてサービスで頂いたまん丸な工芸茶。
お湯を注ぐと花が咲いた様に広がります。
白牡丹の茶葉の香りは、とにかく優しい、温かみのある、ハーバルな、少しシトラスも感じる、干し草のような感じもしました。
色は薄い紅茶の様。
味はと言うと、これまた淡い紅茶の味に少し甘みがついている様でとても優しく、飲みやすく、鼻に抜ける後味、残香が最高でした。
白牡丹にはとても優しい香りと旨味がありました。
この、白茶、抗酸化作用が緑茶の3倍、ポリフェノール、ビタミンC、ミネラルも多く含むそうなので、美容と健康にかなり良さそうですね ♪
ホッと一息する時間も大切にしたい、今日この頃。
良い香りのお茶を鼻でも舌でも味わいながら、リフレッシュするひと時を楽しんで下さい。