新型コロナの影響で観光産業が落ち込む中、観音寺市では観光客に楽しんでもらう仕掛け作りや、 新たな観光資源をPRするなど、収束を見据えた動きを活発化させています。その中の一つ「だし」の香りがする自動販売機は、観音寺市伊吹島が全国有数のいりこの産地であることを多くの人に知ってもらおうと設置されました。観光客などの嗅覚を刺激し、観音寺市での想い出作りに役立つことが期待されています。

この自動販売機のデザインは、地元の高校生たちが市内の観光名所を取り入れて考案されたものです。
除幕式の際に香りを嗅いだ方々からは、「ホッとするような優しい香り」「思ったよりもいりこのにおいがする」という声が数多く聞かれました。

「これまで花や果物の香りがする自動販売機は設置していますが、だしの香りがする自動販売機は初めてです。特に食べ物のにおいということで、食欲をそそるにおいの自動販売機をご利用いただきまして、観音寺市様のいりこを使った食品を食べて頂いて、観音寺市様の良さを知っていただきたい。と考えております。」

見たら押したくなる。
嗅いだら、うどんが食べたくなる自動販売機です!

香川県民の方々には馴染みの深いあの香り、讃岐うどんで使われる「伊吹いりこのだし」の香り。 調香師が実際に「伊吹いりこ」の香りを嗅いで調香しました。 だしの香りの調香は非常に難しく、何度も調香を重ねた中で、市の職員の方々などから最も人気のものが採用されました。

「伊吹いりこは風味豊かで旨味が濃縮されたような香りでしたので、香りが複雑すぎて匂いを嗅ぎ分けるのが非常に大変でした。いりこやカツオのフレーバーで伊吹いりこの香り高い風味を表現し、複数のだしフレーバーを重ねて使用することで、伊吹いりこの深みのある旨味を再現することができました。」

自動販売機正面の、硬貨投入口左にある専用ボタンを押すと噴射口から香りが出てくる仕組みで 、商品の購入にかかわらず何度でも体験できます。 今回この自動販売機に組み込まれているのは、当社の放香器「セントONE」。ファンではなくコンプレッサーで香りをピンポイントに送り出す放香システムです。前に立った人だけに香りを感じさせるので、今回のような内容に最適の放香器です。

操作方法
① 自動販売機正面にある黒いボタンを 1~2 秒押してください。
↓
② 銀色ノズルの穴から「伊吹いりこのだし」の香りが噴霧されます。
↓
③ 数秒すると「伊吹いりこのだし」の香りに包まれます。